沖縄の聖地「斎場御嶽(せーふぁうたき)」: 歴史、見どころ、アクセス方法
斎場御嶽は、沖縄本島南部にある琉球王国の最高聖地です。琉球の神々が降臨したとされる場所であり、古くから王族や聞得大君(きこえおおきみ)と呼ばれる最高位の聖職者によって、国家の繁栄や五穀豊穣、航海安全などを祈願するために利用されてきました。2000年には、琉球王国のグスク及び関連遺産群の一つとして世界遺産に登録されました。
1. 斎場御嶽の歴史
斎場御嶽の歴史は、13世紀に遡ります。琉球王国の始祖である舜天王(しゅんてんおう)が、アマミキヨ神を祀るために建立したとされています。その後、歴代国王が参拝し、国家の安寧を祈願してきました。
2. 斎場御嶽の見どころ
斎場御嶽は、約8万坪の広大な敷地に、6つのイビ(聖域)と呼ばれる拝所があります。それぞれのイビには、異なる神様が祀られており、琉球王国時代の人々は、それぞれの神様に祈りを捧げていました。
主なイビ
三庫理(さんくり): 斎場御嶽の中心的な拝所。アマミキヨ神が降臨したとされる場所。
斎場御嶽 三庫理
大庫理(うふぐり): 三庫理の奥にある拝所。最高神である聞得大君(きこえおおきみ)が座す場所とされる。
斎場御嶽 大庫理
寄満(よみん): 海の神様を祀る拝所。航海安全を祈願するために参拝された。
斎場御嶽 寄満
斎場御嶽(せーふぁうたき): 琉球王国の歴代国王が参拝した拝所。国家の繁栄や五穀豊穣を祈願するために参拝された。
3. 斎場御嶽へのアクセス方法
斎場御嶽は、沖縄本島南部にあります。那覇空港から車で約40分、首里城から車で約30分の距離です。
アクセス方法
車: 沖縄自動車道南風原北ICから約20分
バス: 那覇バスターミナルから「斎場御嶽」行きバスで約40分
4. 斎場御嶽を訪れる際の注意点
斎場御嶽は、琉球王国の聖地であり、現在も神聖な場所として崇拝されています。訪れる際には、以下の点に注意しましょう。
服装: 肌の露出が多い服装は避けましょう。
行動: 敷地内は静かに歩き、大声を出したり走り回ったりしない。
写真撮影: 一部の場所では撮影が禁止されています。
持ち物: 動植物や石など、敷地内にあるものを持ち帰らない。
5. まとめ
斎場御嶽は、沖縄の歴史と文化を肌で感じることができる場所です。琉球王国の最高聖地として、古くから人々に崇拝されてきた場所であり、沖縄旅行でぜひ訪れたいスポットの一つです。